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<解答と解説>
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問1:コミュニティ・ビジネス(以下CB)は無償ボランティア活動である
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正解:いいえ
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解説
CBは無償ボランティア活動ではありません。活動にあたっては多くの場合ボランティアの支えが必要となることもありますが、CB活動は小さいながらも経済活動です。働いた分にはきちんと対価が払われることが理想です。CB活動が地域事業として自立することが大切です。
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問2:地場産業であれば必ずCBである
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正解:いいえ
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解説
地域の気候風土・産品を活かした地場産業であれば、必ずしもCBであるわけではありません。CBは地域課題を解決する新しいコミュニティの創造に意義があります。地場産業の創造を通じてそういったコミュニティが創出されるのであれば、それはCBであると言うことができるでしょう。
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問3:CBの活動をするにはNPO法人でなければならない
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正解:いいえ
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解説
CBを実践する組織形態は様々です。例えば、株式会社や有限会社、任意団体、協同組合などで活動している団体もあります。NPO法人の活動は確かにCB的な要素と共通する点が多いですが、CBを実践するにあたって必ずしもNPO法人にする必要はありません。
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問4:CBと似た概念はアメリカやイギリスにもある
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正解:はい
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解説
アメリカのコミュニティ開発法人(CDC)や イ キ ゙ リ スのチャリティ法に則った諸活動は、日本におけるCBと似た活動です。こういった活動は世界共通で必要とされてきているということでしょう。
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問5:日本で株式会社がCBに取り組む事例がある
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正解:はい
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解説
問3の解説の通り、株式会社でコミュニティ・ビジネスを実施してる団体があります。東京都足立区 の「東和銀座商店街振興組合」が立ち上げた「株式会社アモールトーワ」は、株式会社として、地域のための様々な事業を実施しています。
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問6:CB活動で得られた余剰利益は地域に還元すべきである
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正解:はい
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解説
CBは、地域の問題や課題解決のために実施している活動ですから、適正規模で適正利益であることが大切です。やたら儲かったからといってその余剰利益を個々人に配分することは、支えてくれたコミュニティや地域の十分な理解が必要でしょう。
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問7:CB活動を行うのはすべて有償のスタッフである。
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正解:いいえ
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解説
CB活動は普通の企業のように給与による雇用だけで成り立つことはほとんどありません。地域やコミュニティを相手に事業を行うにあたっては、有償無償にかかわらず、多くの方々の参加と協働が必要です。
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問8:CB活動で大切なことのひとつは自己実現である
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正解:はい
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解説
CB活動は地域のためであると同時に、自分自身や一緒に活動する方々の「やりがい」や「いきがい」を創造するものでなければなりません。いやいややっていても、元気な地域は生まれません。皆がいきいきと活動することで、地域を元気にする。それがCBです。したがって、CB活動にあたっては、自己実現を目的とした思いも大切な要素です。
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問9:景気が良くなればCB活動は必要なくなる
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正解:いいえ
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解説
なぜ今CBが注目されているのでしょうか?それは、高度情報化や核家族化の進行などにより、地域コミュニティが崩壊しつつあることに人々が危機感を抱きはじめたからです。近年では地域での凶悪犯罪なども多発していますが、こういった状況は、隣に住む人を知らないなどの地域コミュニティの希薄化、崩壊がひとつの要因です。このような中でCBは、ビジネスの視点をもった新しい地域活動のスタイルを通じて地域コミュニティの再生に寄与するという役割を有しています。このことは景気が好転しても変わらず必要とされるでしょう。
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問10:CB活動ではビジネス的な視点も大切である
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正解:はい
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解説
従来のボランティア活動の欠点は、往々にして「志と金の切れ目が活動の切れ目」となりがちだったことです。これは行政の予算に頼る施策も同様といえます。地域の問題や課題解決のために継続的に活動するには、その活動が生業となること。そこにはビジネスの視点を導入して継続性を持つことが大切です。
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